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澁谷・坂東法律事務所

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高齢者の財産を守る「生前対策」とは

生前対策とは、高齢者が自らの財産や権利を適切に管理・活用しつつ、将来に起こり得る様々な問題やトラブルに備えるための事前の準備を指します。具体的には、認知症などによって判断能力が低下した場合の財産管理の方法、相続時における遺産分割トラブルの予防、家族や関係者への意思の明確化などが主な目的です。これにより、自身の意向を尊重しながら、残される家族に負担をかけずに安心した老後を送ることが可能となります。

 

まず重要なのは財産の現状を把握することですで、預貯金、不動産、有価証券などの資産と、借入金やローンといった負債を整理し、全体像を明らかにすることで具体的な対策の方向性が見えてきます。そのうえで、必要に応じて遺言書の作成や信託契約の活用を検討します。遺言書を用いれば、法定相続分にとらわれずに財産の分配方法を指定でき、家族間のトラブルを未然に防ぐことができます。また、民事信託を活用すれば、信頼できる家族や第三者に財産管理を委ねつつ、本人の意思に沿った形での運用が可能です。

 

さらに、将来の介護や医療の希望を伝える手段としてエンディングノートを活用することも有効です。これは法的効力はありませんが、本人の考えや希望を明確に伝えるための手段として、家族との対話のきっかけにもなります。また、任意後見契約を結んでおけば、判断能力が低下したときに、弁護士のような信頼できる代理人が法律的に本人を支援することができます。これは、成年後見制度を受け身で利用するのではなく、あらかじめ自らの意思で選んだ人に任せるという点で、より主体的な選択が可能です。

 

このように、生前対策は単なる財産管理の枠を超え、将来の安心と自立した生活の維持、家族への思いやりを形にする行動でもあります。できるだけ元気なうちから取り組むことが、後の人生を穏やかに、そして自分らしく生きるための大きな支えとなるのです。

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当事務所の夏季休暇のご案内

澁谷・坂東法律事務所の弁護士の坂東です。

 

当事務所の2025年の夏季休暇(お盆)は、2025年8月11日(月)から2025年8月15日(金)となります。

 

ご不便ご迷惑をおかけいたしますがよろしくお願いいたします。

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「終活」を行うタイミング

終活を始めるにあたって、特定の年齢が定められているわけではありませんが、多くの人が意識し始めるのは50代から60代にかけてです。終活の目的は、自分の人生の最終段階に向けて希望や準備を整理することにあります。そのため、心身ともに元気で判断力がしっかりしているうちに取り組むことが理想的です。早いうちから始めることで、落ち着いた気持ちで計画を立てることができ、自分の望む形で準備を整えることが可能になります。

 

50代では、親の介護や相続といった問題に直面することで、自身の将来にも目を向けるようになる人が多いです。この時期に終活に取り組み始めることで、無理なく少しずつ準備を進められるため、時間をかけて家族と相談しながら整えることができます。仕事を続けながらでも計画を立てやすい点も大きな利点です。

 

60代になると、多くの人が定年退職を迎え、人生の新たなステージに入ります。生活環境が変化し、自由な時間が増えるこのタイミングは、老後のライフプランとあわせて終活に取り組む好機となります。財産管理や相続対策、医療・介護に対する意向を整理するのにも最適な年代です。

 

もちろん、70代や80代になってからでも終活を始めることは可能です。しかし、年齢が上がるにつれて健康面での不安が増す可能性もあるため、できるだけ早い段階で基本的な準備をしておくことが望ましいです。特に認知症など判断力が低下するリスクに備え、遺言書の作成や財産管理の方針を明確にしておくと安心です。

 

さらに、近年では30代や40代といった若い世代でも、自分や家族の将来を見据えて終活に取り組む人が増えています。エンディングノートを作成したり、生命保険やお墓の準備を検討したりと、早期の取り組みには自由度が高いというメリットがあります。

 

結局のところ、終活を始めるのに最もふさわしいタイミングとは「自分が始めようと思った時」です。思い立ったその時こそが、行動を起こす絶好の機会です。健康で判断力が確かなうちに取り組むことで、将来への不安を軽減し、より安心してこれからの人生を楽しむことができるでしょう。

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