ここでは親が認知症になった場合におこるトラブルを詳しく紹介します。
・親が認知症になった場合のトラブル その3
認知症になると、自宅の売却や不動産の活用が大きく制約されることがあります。認知症の親が所有する不動産を売却したり、賃貸に出したりする際には、親の判断能力が重要な要素となります。しかし、認知症によって判断能力が低下すると、法的に有効な契約を結ぶことが難しくなり、不動産取引が滞ってしまうことが少なくありません。
この結果、不動産を売却して得られるはずの収益を逃したり、賃貸に出すことで得られるはずの安定した収入源が失われる可能性があります。不動産が適切に管理されないまま放置されることで、経済的な損失が積み重なり、家族全体にとって大きな負担となることもあります。
また、不動産の活用ができなくなることで、相続時に財産の分配が困難になる可能性もあります。このような事態を避けるためには、早期に信頼できる代理人を選定し、適切な財産管理や不動産活用の対策を講じることが重要です。